TOKON10実行委員会公式ブログ

第49回SF大会TOKON10実行委員会の公式ブログです。
開催日程:2010年8月7日(土)〜8日(日)
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東京SF大全終了 そしてカーテンコールのご挨拶
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     さて、第四十九回日本SF大会、TOKON10の開催も間近に迫ってきた。思えばこの「東京SF大全」も、去年の11月から半年以上にわたって続いている。長いマラソンだった。初めは「一の日会」にちなんで、毎月1の付く日だけ、それも600字程度のガイドを連載していく予定だった。誰も書かなかったら、実行委員の僕(藤田)と小谷真理氏だけで書くことになるかもしれないと覚悟で始めたこの企画、蓋を開けてみたら、とんでもないことになってしまった。小谷さんが『SFマガジン』に書いてくださったように、何か「タガが外れた」感じがある。
     僕の心配は杞憂だった。SF評論賞受賞者の皆さんや、寄稿してくださった皆さんがた、原稿料も出ない、せいぜい藤田が頭を下げるぐらいしかしない無償の原稿だというのに、枚数は大量にオーバーする、書く日が足りないと言って日にちを追加する、特別企画をどんどん提案する、外部の書き手の方々を積極的に巻き込んでいく、あれも書きたい、あれを書かせろ、と、作品や作家、そして枠の奪い合いになる始末。SFへの愛と、何かを書きたいという気持ちが、本当に執筆者一同から溢れていた。
     その後、この企画が好評だったのか、熱気が何か役に立ったのか分からないが、『SFマガジン 東京SF化計画特集』の企画も動くことになったのだが、このときがまた大変だった。マガジン誌上なので枠が限られている。枚数を増やせ、数を増やせ、これを入れろ、あれを何故入れないんだと、連日の怒りの激論で、僕はほとんど毎日ずっとパソコンに張り付いて、調整に明け暮れた。それも、刊行されてみるといい思い出であるが、その時は本当に連絡掲示板を開きたくなかった。
     結局、僕は、「東京SF大全」と、SF聖地巡礼、スーヴェニアブックとが合わさったぐちゃぐちゃの状態で、東京を歩き回りながら、東京SF作品を読んで、評論賞チームと毎日激論をしていたわけだ。これも、『ビューティフル・ドリーマー』みたいなもので、お祭りのようだが、だんだんと疲れてくるのも事実。友引町もだんだんと廃墟になってきて、これはこれでスコーンと抜けて気持ちいいのだが、これ以上続けると東京も廃墟になってしまうのではないかという危惧が囁かれるようになった。「東京SF大全」は、岡和田晃氏作成のリストによると残り360作もあるようである。だが、僕らはもうここで止まることにした。
     とは言え、以降も、ロバート・フリップを見習い、「スモール・モバイル・インテリジェント・ユニット」的に、なんらかの活動は柔軟に続けていくことだろうと思われる。
     なので「東京SF大全」としては、これが最後の投稿になる。「カーテンコール」と称して、全員が再び登場し、大会当日までにもう一本、「東京SF大全」をお送りすることにした。
     最後になりますが、「東京SF大全」を執筆してくださった皆様、企画をしてくださり、書く場所を与えてくださったり原稿を読んでいただいて暖かく見守ってくださった小谷真理・巽孝之両氏、「東京SF大全」をやっているからという言い訳でなんとなく会議をサボっている僕を生暖かく見逃してくれていたTOKON10実行委員会の皆様、細かい原稿とゲラのチェックに根気強く付き合ってくださった『SFマガジン』編集部の方々、そして山岸真氏やタタツシンイチ氏・井上雅彦氏など、「東京SF作品」をわざわざ大量に調べて教えてくださった多くの方々に、そしてまだ世間的には知名度の高くない僕らの原稿にお付き合いいただいた皆様に、深くお礼を申しあげます。
     祭りの本番はまだこれからですが、お祭り本番への滑走路である「東京SF大全」はこれにておしまい。さよならの挨拶に、カーテンコールをお届けいたします。では、会場でお会いしましょう!
    (藤田直哉)
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